日本ウォーターワーク協会 J.W.W.Aは水難救助犬の育成と愛犬の健康増進を目的に活動しています

オープンクラス

ウォーターワーク・オープンクラス

参加条件

  1. S&Rテスト(スイム・アンド・レスキュー テスト)
    オープンクラスに参加するチームはS&Rテストに合格していること。
  2. 水泳・レトリービング・救難テスト
    (50mの遊泳・レトリービング・ハンドラーの牽引)
    参加する犬の年齢は10ヵ月以上であること。
    おのおのの種目はいくつかの機会に分けてテストをすることができる。
    しかし必ず遊泳テストを最初に合格していなければならない。
    S&Rテストの有効期間は2年間です。

オープンクラスの種目は6種目あります。
最高取得点数=200ポイント、合格点数=100ポイント
エキスパートクラスヘ出場するための最低点数=160ポイント
犬の年齢が18ヵ月未満である場合は、エキスパートクラスヘ出場することはできません。

 

種目1 シングル・レトリービング(単純な物品持来)難易度=3
single
犬とハンドラーは水場に向っています。
ハンドラーは手に物品を持ち、犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
競技リーダーの指示で、ハンドラーは10m沖に物品を投げます。
競技リーダーの指示で、ハンドラーは犬を沖に出します。
犬は物品に向って泳ぎ、優しく物品をくわえて保持し、岸にいるハンドラーに向って運搬します。
競技リーダーの指示でハンドラーは物品を渡すコマンドで犬から物品を受け取ります。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • ハンドラーが物理的に犬に援助を行ったとき
  • ハンドラーが競技中に水場に入ったとき
  • 水場で物品が口から放され、それを犬がくわえ直さなかったとき

種目2 サーチ・レトリービング(探索を伴う物品持来)難易度=3
search
犬とハンドラーは水場に背を向け岸に向っています。
犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
競技リーダー等が水中に浮く物品を岸から15m沖に浮かべます。
競技リーダーの指示で、ハンドラーと犬は水場に向って
座りなおします。
競技リーダーの指示で、ハンドラーは犬を沖に出します。
犬は誰の助けも借りずに物品の位置を突き止め、物品に向って
泳ぎ、優しく物品をくわえて保持し、岸にいるハンドラーに向って
運搬します。
競技リーダーの指示でハンドラーは物品を渡すコマンドで犬から
物品を受け取ります。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • ハンドラーが物理的に犬に援助を与えたとき
  • ハンドラーが競技中に水場に入ったとき
  • 犬が水場で物品を口から離し、再びくわえ直すのを拒否したとき

種目3 ロープ・キャリング(ロープの運搬)難易度=5
ropecarry
犬とハンドラーは水場に向っています。
犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
岸の地面には25mのロープが置かれています。
水場には15m沖に溺者役のアシスタントがいます。
競技リーダーは「準備ができましたか」と聞き、その後「開始」の合図を出します。
ここで競技の開始となり同時にタイムの計測が始まります。
ハンドラーが犬にロープを手渡すか、犬が直接地面からロープをくわえてもかまいません。
犬は1分以内にロープをくわえ、水場に出ていかなければなりません。
ハンドラーは岸で待機しており、ロープのもう片方の端を手にしています。
溺者役のアシスタントが犬の運んできたロープをつかんだ所で競技は終了です。
その後、溺者役のアシスタントと犬は岸まで一緒に泳ぎます。
また、そのロープを使って、溺者役のアシスタントを牽引することが出来れば、高い評価を得られます。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • タイムオーバーしたとき
  • ハンドラーが競技中に水場へ入ったとき

種目4 テーク・ア・ボート・イン・トゥー(ボートの牽引)難易度=4
take-a-boat
犬とアシスタントは水場に向っています。
犬はヒールポジションでアシスタントの横に座っています。
ボートを漕ぐ人と共にハンドラーはボートに乗って15m沖に出ています。
ボートには3mのロープがくくりつけられています。
競技リーダーはすべての準備を確認した後、
「はじめてください」の合図を出します。
アシスタントはボートにいるハンドラーに向かって陸から犬を送りだします。
犬がボートまで泳いできたら、ハンドラーはロープの先端を犬にくわえさせます。
ハンドラーはコマンドを出し、犬にボートを陸まで牽引させます。
ハンドラーは犬に1分以内にボートの牽引を開始させます。
ボートが水底に触れたとき、または陸に上陸できる距離まで来た所で競技終了です。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • タイムオーバーしたとき

種目5 スイム・ウィズ・ハンドラー(ハンドラーとの遊泳)難易度=4
swim
犬とハンドラーは水場に向っています。
犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
競技リーダーの指示で、犬はヒールポジションでハンドラーと一緒に水場に出て行き、そのまま水の中を進み、泳げる深さに来たところで、水泳を開始します。
その後、さらに10m沖まで泳いで行きます。
10mの水泳の後、犬とハンドラーは岸へ向かってターンし、犬はハンドラーのコマンドによってハンドラーの先を泳ぎハンドラーを岸まで牽引します。
この時ハンドラーは泳いではいけません。
犬の足が水底についたところで競技終了です。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • ハンドラーが物理的に犬に援助を与えたとき
  • 犬が牽引している間にハンドラーが泳いだとき

種目6 コンプリヘンシブ(全体の印象) 難易度=1

種目と種目の間に犬とハンドラーがどのような振る舞いをしたか、
または犬がどれだけ協力的に、あるいは積極的に集中して
競技に参加したかを審査します。

競技会で課される事のあるその他の種目

上記基本種目に変えて課されます

種目7 ストレンジャーレスキュー(他人の救助)難易度=5
strangerrescue
犬とハンドラーは水場に向っています。
犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
水場には15m沖に溺者役のアシスタントがいます。
競技リーダーは「準備ができましたか」と聞き、その後「開始」の合図を出します。
ここで競技の開始となり同時にタイムの計測が始まります。
犬は1分以内に、水場に出ていかなければなりません。
このとき使用する道具類(浮き輪・ロープ)はハンドラーの判断で、使用しても、しなくても良い。
溺者役のアシスタントを岸まで牽引し救助すること。
犬の足が水底についた時点で、ハンドラーが溺者役のアシスタントを救助することで競技は終了です。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • タイムオーバーしたとき
  • ハンドラーが競技中に水場へ入ったとき

種目8 アンダーウォーターレトリービング(水底からの物品持来)難易度=3
underwater
犬とハンドラーは水場に向っています。
犬はヒールポジションでハンドラーの横に座っています。
ハンドラーはアンダーウォーターレトリービング用の水に沈む物品を手にしています。
競技リーダーの指示でハンドラーと犬は一緒に水辺へ出て行きます。
犬の腹に水があたる程度の水深まで進んでください。
そこで犬は立った状態で待っています。
ハンドラーは犬から1m先に物品を投げ、物品が沈んだら、コマンドで犬に探させます。
犬は水中に沈んだ物品を探し、ハンドラーの所へ持って行きます。
3分以内に3回のレトリービングを行うことができます。
ハンドラーの手に物品が渡ったところで競技終了です。

失格

  • 犬が競技の遂行を拒否したとき
  • ハンドラーが物理的に犬に援助を与えたとき
  • 時間内にできなかった、3回の試みも失敗してしまった場合